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5日、カブールからアフガニスタン北東部の町タロカンまで移動しました。早くブログも更新したかったのですが、タロカンの事務所に着いてから、この100日間にたまりにたまった仕事をこなすのに精一杯でした。暑さ(恐らく35度以上)も手伝って、かなりハードです。 タロカンへの移動には国連機(UNHAS: United Nation Humanitarian Air Service)を利用。本当はカブールからタロカンまで直接飛ぶ、別のNGOが運営する飛行機が良かったのですが、あいにく満席でした。UNHASの場合、カブールから北東部の町クンドゥズまで約1時間のフライト、そこから事務所車両を使い、約1時間半かけタロカンに移動します。 午前10時に空港に着くよう言われたため、時間に合わせて行ってみたものの、すぐに飛行機が飛びそうな気配はなし。11時過ぎになって、担 ...
暑いです。日差しが半端でない強さです。腕を窓にかけ、しばらく車に乗っているだけでたちまち焼けます。 加えてとてつもなくほこりっぽい。乾燥しているので、風が吹くとこまかい土埃が舞い上がります。道も舗装していないので、車とすれ違うと土埃をもろにかぶります。窓を開けているとあっという間に髪がぼさぼさします。 そういう道を2時間半かけ、タロカンの北西の町、ホジャガにやってきました。私たちのNGOはここで診療所を運営しています。今日は診療所の大家と賃貸契約を結び直しました。 診療所の裏手に女学校があります。「男女七歳にして席を同じくせず」ではありませんが、男女が同じ建物で学ぶのはよろしくないようです。もっと言えば、「女性が教育を受けるなどとんでもない」という人もいて、夜中に女 ...
最近は事務所に缶詰です。 近々パキスタンに買い出しに行きたいので、現地の業者から見積書を受け取ったり発注したり。ほかのNGOとの話し合いの準備やらで、必然的にメール、パソコン仕事ばかりです。 こちらは金曜日、土曜日が休み。イスラームでは、金曜日に休息を取り、モスクに行って礼拝することになっているので、それに合わせています。残念なことに、外国人を狙った誘拐事件、外国の駐留軍を狙った自爆事件などが起きているので、休みに1人で出かけることもできません。 ということで、ここしばらくは軟禁状態です。 首の周りがガサガサするな、と思っていたらあせものようです。かゆい。30歳過ぎであせもになるのはかなり無念です。夜中はそれなりに冷え込みますが、それでも暑いのでできてしまったようです。 ...
もうご存じだと思いますが、先日カブールで起きた爆弾テロで邦人が巻き込まれました。手術を受けた方もいるそうで、命に別状はないとのことですが、医療環境の悪い国なので後々症状が悪化しないといいのですが。 これまではアフガニスタンに侵入したテロ勢力が主に犯行に及んでいたようですが、近頃はアフガン人も関わっているようです。私たちのNGOのスタッフ曰く、「ソ連と戦っていたときでさえ、アフガン人は自爆攻撃などしなかったのに」と嘆きます。 何が彼らにそうさせるのか、「外国人が嫌いなのか」「徹底したイスラーム社会を築きたいのか」「誰かにそそのかされたのか」「周辺諸国の手引きがあるのか」…。「米英軍の攻撃がいけない」「先進国がイスラームを尊重していない」などいろいろ理由をつける人はい ...
今日(27日)、久しぶりにホジャガに行ってきました。わずか20日振りですが、さらに暑く、さらに埃っぽくなっていました。風の加減でものすごい土埃が車内まで入ってくるので、さすがに窓を閉め切り、冷房を効かせての移動です。この土埃をどう表現すればいいのでしょう。とにかく、巻き上がれば視界を遮り、しばらく外にいるだけで口の中がじゃりじゃりします。 以前から写真に収めたかった乗り合いトラックです。舗装路がないアフガンの田舎にとって、悪路に強い日本の中古トラックは大変重宝しているようです。荷物を運んだり、人を運んだり、柔軟に対応できるからでしょう。多いときには、一台のトラックの荷台に10人以上が乗っています。山のような人を乗せ、乾いたアフガンの大地を疾走するトラックはなかなか壮 ...
1日から出張でカブールに来ています。ここでは、私たちのNGOのカブール事務所、ホテルなどで仕事をしてます。 今日、事務所を訪れたところ、庭でサソリが見つかったとのこと。前の晩は現地のスタッフが刺され、念のため病院に行ったようです。スタッフが物置など暗がりや隙間を探したところ、一匹のサソリを見つけ、その場で処分しました。 初めて見た実物のサソリです。全てのサソリに致死性の毒があるわけではないようですが、蜂に刺されたように腫れ、痛くなるようで注意が必要です。サソリが一般的に生息する地域なので何とも対処に困りますが、「靴をはく際、中にいないか確認する」「かえって刺されてしまうので、慌ててはたかない」ということに気をつけるしかなさそうです。 タロカン事務所では見たことはない ...
長らく更新せず済みませんでした。 カブールからタジキスタンの首都ドゥシャンベの事務所に移動し、またカブールに移動。23日にタロカンに戻ってきました。 ちょうどその日、アフガニスタンの元国王ザーヒル・シャーがカブールで亡くなりました。亡命中の30年余り、イタリアに暮らしていましたが、92歳という寿命は医療環境も生活環境も過酷なこの国ではなかなか考えられない年齢です。翌24日から3日間、政府は国を挙げて葬儀を執り行い、喪に服しています。テレビでも連日に渡って葬儀の様子を中継しています。 一方、韓国人やドイツ人の誘拐事件が頻発しています。誘拐された中には、すでに亡くなった人もいます。昨年から徐々に治安が悪くなっていますが、最近は加速度的に悪くなっているように感じます。今の政府に国 ...
昨日(30日)、事務所のあるタロカンを離れました。 8月半ばで駐在員の職を離れ、日本に戻ることにしました。今いるNGOの東京事務所で働くこともしません。完全にNGO、支援業界から離れます。 突然のお知らせで恐縮ですが、以前から考えていたことです。こういう結論に至った経緯は追ってお知らせしたいと思います。 とにかく、昨日はタロカン最後の日でした。 仕事の都合上、職員の一部とは8月に入ってからも会いますが、事務所の警備や料理を担当していた職員とはこの日が最後でした。私は現地の言葉にさして通じているわけでもなく、じっくり話す機会はありませんでした。それでも1年半、一緒に仕事をしてきた仲です。別れの言葉として何を言おうか考えましたが、あれこれ言わず「日本に戻っても、何かアフガニスタンと ...
約半年ぶりの更新です。 恐らく、これを読んでくださっている方のほとんどには通知しましたが、(漏れている方大変済みません)2007年8月にアフガニスタンとタジキスタンを去り、日本で仕事探しをしていました。以前の日記でもそれとなく触れていましたが、私としてはこれ以上、援助という仕事に関わり続けることを辞めようと思った次第です。 紆余曲折ありましたが、2008年1月から長野県飯田市で働き始めています。製造業の営業職として、海外相手に製品を売る仕事です。これからも、何らかの形でアフガニスタンやタジキスタンと関わっていきたいと思いますが、今の仕事としては製品が製品なので、恐らく100年経っても私がこれまでいたような国とは仕事できないでしょう。主に北欧を担当することになりました。 何故、人 ...
出勤前、自宅の真西にある風越山が朝焼けに赤く染まっていたので慌てて写真に収めました。 3日は飯田市街地でも数10センチの積雪がありました。もちろん、いいことばかりではありませんが雪が降るというのは何だかとても大切な気がします。きちんと四季が回っているのを感じられるというのか。 引っ越してからもう3回、自宅やら会社やらで雪かきをしてますが、そういうときにアフガニスタンのことを思い出します。着任早々、ちょうど2年前ですがアフガン北部の事務所一帯で10センチ以上の積雪があり、スタッフが事務所の雪かきをしてくれました。灼熱の砂漠で、雪どころか雨さえ降らないと思っている人は多いでしょうが(実際、そういう地域や季節はあります)、それだけではないと気づかされたのを覚えていま ...
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